2014年12月30日

この一年

振り返ると、何という一年だったろうかと、心が沈みます。

年明け早々、玉さん(玉英堂書店・斉藤孝夫さん)の突然の逝去に驚かされました。暮れになって今度はトモチャン(中野書店・中野智之さん)が、しばらく顔を見せなくなってのち、願いもむなしく帰らぬ人となりました。

RIMG1812このお二方は、奇しくも揃って年男でした。明治古典会の新年会では年男、年女に記念品をお渡しするのが恒例となっています。たまたま幹事でしたので、その準備をし、さらに簡単な挨拶をお願いする役目がありました。

まず玉さんに尋ねると、新年会には出ないというお返事。ここ数年、明古については、ご子息に任されておりましたので、年男だからといって、出席はしないとのこと。玉さんらしいと諦めました。

そこで、トモチャンに挨拶を頼むと、本当は欠席したかったんだけど、と言いながら引き受けて、当日、挨拶をしてくれました。

その時点では、お二人ともお元気だったのです。今から思えば、どちらもあっという間の出来事のようです。

もう一人、伊藤さん(古書いとう・伊藤昭久さん)のことも忘れることはできません。年の初めころ、奥さんとお嬢さんが散歩のついでだと言って、小店に立ち寄ってくださいました。

その時、まだ手元に残っていたカレンダーを差し上げると、帰られてから、伊藤さんに報告されたのでしょう。それからしばらくして、たまたま市場で出会ったとき、「頂きものをしたようで」と、礼を言われました。

考えてみると、日頃会う機会が少なくなった伊藤さんとの、それが最後に交わした会話でした。

今年亡くなった同業は他にもおられますが、このお三方に共通するのは、いずれも葬儀を公表されなかったことです。最近、そういう例が増えてきました。

ただ、まったく謝絶される場合と、単に広く知らせないというだけの場合があり、伊藤さんの場合は後者だったようです。親しい業者は葬儀に駆け付けたという話をあとから聞き、ややさびしい思いがしました。

トモチャンは、玉さんのように『偲ぶ会』を開くことになりそうです。彼らしいものになることを願います。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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