2015年04月20日

ユートピア?

先日の京都組合全古書連歓迎大市会では、京都組合の理事長さんが、開札前の挨拶に立ち「今日は、久しぶりに京都の春らしいお天気になりました」と話されていました。

確かにその前日、京都に着いてすぐに乗ったタクシーの運転手さんも、「花見時に雨が多くて、商売が上がったりだった」とぼやいていました。

東京だって天候不順では負けていません。花はあっという間に咲いて、あっという間に散り、その後はまたコートがいるような寒さが続いたり。

しかし今年は特別なのかと思えば、決してそうではないようです。桜新町の「さくらまつり」は、昨日の日曜日、好天に恵まれて盛況だったようですが、昨年は土砂降りの雨で大変だったと、家人が記憶しておりました。

花に嵐、多少の前後はあっても、季節の巡りは概ね例年通り。ただその振れ幅は、多少大きくなっているのかもしれません。

RIMG0116話は変わりますが、昨日の日経新聞に鹿島茂さんが、「学者のユートピア」というような話を書いておられました。学者さんなら誰でも一度は思い悩む、退任、転任に伴う書籍の処分法について、一石何鳥にもなるアイデアだとして。

簡単に言えば、郊外から都心に再移転した大学の校舎を利用して、学者専用の老人ホームにしたらどうかというものです。蔵書を運び込めるというところがミソ。持ち込んだ本は共有物として利用するのだとか。

どこまで真面目なのかは存じません。少し考えれば、突っ込みどころは山ほどあります。しかし、この一文の中で何より気になったのは、古本にはお詳しい筈の鹿島先生が、「古本屋も引き取ってくれないから」と、断定されているところです。

古本屋が「引取り」に二の足を踏むのは、先生方のご蔵書への思い入れと、現在の相場との乖離を、ご納得いただけるかどうか心配だからです。

昔から古本屋は、歩止まりの悪さには慣れております。先生方さえ、それをご了承くだされば、喜んで整理のお手伝いをさせていただく者も多い筈です。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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