2015年04月22日

バッハ関係書

月に何度かご来店いただくお客様が、某音楽出版社にお勤めであることを存じておりましたので、先日お越しになった折に、「どこか、バッハの本を買ってくれるところはないものでしょうか」と、軽い気持ちでご相談いたしました。

RIMG0132以前、市場で仕入れた、小林義武先生旧蔵のバッハ関係書が、まだ殆ど整理がつかず店内に積んであります。早く片付けなければという、焦りに似た気持ちが、そんな言葉となって出てしまったようです。

何かを期待していたわけではありません。しかし、「バッハというと、数年前にも世界的な研究者がお亡くなりになったりして…」というお答えに、「多分、その方の蔵書だと思います」と申し上げたところ、強い印象を持たれた様子でした。

昨日の朝、ある音楽大学図書館の方だと名乗って、「そちらに小林先生の蔵書があるということですが」という電話がありあました。早速機会を捉えて、お話しくださったことが分かりました。

しかし応対しているうちに、改めて思ったのは、今回手に入れた本は、しっかりした研究書の類が多く、いまさら専門図書館が必要とされるような、珍しいものはなさそうだということです。そこで、その旨をお伝えした上で、後日リストだけはお送りする約束をいたしました。

確かに、今つらつら思い返してみても、大量の蔵書の殆どは、我々が言うところの「白っぽい」ものばかりで、いくらかでも黒っぽかったのは、楽譜(ただし復刻版)くらいのものでした。その楽譜については、うっかり入札し損ねて悔しい思いをしたと、前にも書いた通りです。

それでも、その楽譜を除けば、店主が手に入れたバッハ関係が、あの日市場に持ち込まれたご蔵書の中では、もっとも主要な部分だったと思います。仕分に当たった店主にも、それくらいの見当は付きました。

ということは、図書館が欲しがるような貴重書籍は、先生が亡くなられた後、どこかに収められたのかもしれません。それは有りがちな話です。先生ほどの方が、そういう類の書籍をまるでお持ちでなかったとは、考え難いことですから。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

平日午前10時〜午後7時、土日祝日は午前10時から午後6時まで、毎日営業いたしております
Profile

河野書店

Archives