2015年04月24日

『新宿泥棒日記』

久しぶりに明古会員の役割が果たせたような気がします。とはいっても、小一時間ほど、札改めの手伝いをしたくらいのことですが。何しろ先週、先々週と二週続けてTKIの会議が金曜日にずれたため、ほとんど市場に居ることができませんでしたから。

「札改め」というのは、経営員が開札をして落札者および落札金額を記入した封筒を、間違いがないかどうかもう一度点検する作業です。その検査を経て封筒が発声係に回され、それが読み上げられた時点で、所有権が荷主から買主に移るとされています。

ちなみに、この発声の時点で、時おりクレームが入ることがあります。自分の方がもっと高い札を入れたはずだとか、あるいは、そんな商品に入札した覚えはないとか。

前者に対しては、再度封筒に入っていた札を確認することになります。そこで、仮に申し出どおり、高札が見つかったりすると、それは会としての失態となるわけですから、座りながら、時に冗談も交わしながらの軽作業ではあっても、欠かすことのできない重要な作業なのです。

しかしもっと肝心な会員の務めである、売り買いという面では、今日もほとんど貢献できずじまいでした。店主のようなものは、昔なら会員失格の烙印を押されるところですが、成り手が不足している折でもあり、温情を持って会に留め置いていただいているような次第です。

RIMG0117今日は4月の最終金曜日ですから、入札品の開札、発声がすべて終了した後、50点ほどの商品がフリにかけられました。いつもながら店主にとっては、数十分の面白い出し物を見せていただくようなものです。

最後に振られたのは貸本漫画5冊。あれよあれよという間に競り上がり、今日一番の高値となったのには、さすがに居合わせた同業たちも、一様に驚いた様子でした。

店主の興味を惹いたのは、『新宿泥棒日記』の映画ポスター。右下に若き日の横尾忠則の顔写真。中ほどには田辺茂一の顔も見えます。全体は懐かしい横尾調。横尾に対して左下に若い女性の写真があります。主役の一人であったこの女性の名前が、すぐに思い出せませんでした。

後で調べて横山リエと分かり、この映画の公開が1969年であったとも知りました。店主はこの映画を、同志社大学学生会館での自主上映会で、その年か翌年かに見ています。いくつかの印象的な映画の場面と、学生会館の景色が、ないまぜになって甦ってきました。

konoinfo at 22:43│Comments(0)TrackBack(0)

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