2015年04月25日

検索の技術

RIMG0133「『日本の古本屋』で検索したところ、こちらに『18世紀ドイツ思想史』という本があるというので来たのですが」

突然のご来店ではありますが、幸い店主一人ではなく、店の者もおりましたので、お探しするのに不自由はありません。まず在庫場所を確認しようと、データベースを検索いたしました。

数字の18は表記の方法が幾通りかありますから、「世紀ドイツ思想史」として検索いたしました。しかし何も現れません。ドイツを独逸にしても同じこと。それではと「日本の古本屋」で検索してみました。

すると『十九世紀独逸思想史』なる本が数件現れましたが、小店の在庫品ではありません。お客様に確かめても、もちろんそれはお探しの本ではない。

次に「世紀」も除いて検索すると、『近代独逸思想史』『独逸思想史研究』が、これに加わりました。再度お客様にお尋ねするとドイツはカタカナであったとおっしゃいます。ところが「日本の古本屋」には、「ドイツ思想史」を書名に含む本は、1冊も登録されていません。

しかし、そのように申し上げても、なかなかご納得いただけません。「今さっき検索していて、河野書店にあると分かったので、すぐ近くだから、ともかく見せてもらおうと思って」おいでになったというお話です。

そこで、今度はCiNiiのデータベースでも検索してみましたが、「ドイツ思想史」なる文字列を含む書籍は、やはり1件もヒットいたしません。「ご記憶違いでは」と申し上げたところ、それでは「ドイツ思想」で調べてみて欲しいと言われました。

それに従った結果、ようやく目指す本にたどり着きました。『十八世紀ドイツ思想と「秘儀結社」』(田村一郎、多賀出版、1994)です。在庫場所に無事見つかり、ご覧に入れると、お買い上げくださいました。

工夫して検索したつもりでしたが、「思想史」というのは一番のキーワードに思えましたので、これを「思想」に縮めることは、すぐには思いつかず、回り道をしてしまいました。検索エンジンがどれほど進化しても、検索技術が不要になることはなさそうです。

なお今回の検索で、新「日本の古本屋」では「独逸」と「ドイツ」が未だマッピングされていないことに気づきました。洋数字と漢数字もマッピングされていませんが、これは現時点ではやむを得ないことのようです。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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