2015年06月11日

Book 5

イメージ (16)今ごろ何言ってるの、と言われるかもしれませんが、初めて目にしましたこの雑誌。

そんなわけで、どういう方が、何時ごろ始められたのか、などということも存じません。号数を見ると17号とあって、月刊というわけではなさそうですので、創刊から少なくとも2年や3年は経っているでしょう。

雑誌の存在を知らなかったことはともかく、その中身を読ませていただき、自分が属するこんな狭い業界のことですら、知らないことがたくさんあるのだと、あらためて教えられました。

今号が特別なのかもしれませんが、古本屋の話が、ほとんど大半を占めています。古本より古本屋に関心が高いご時世だとは聞いておりましたけれども、まるで業界誌のよう。

20年近く前に、組合でまとめた報告書の中で、機関誌を広報誌化しようという提言をしたことがあります。業界の認知度を高めることが目的でしたが、その役目を、替わって果たしてくれているかのようでさえあります。

一読して、周縁的な商売だったはずの古本業界自体にも周縁が生じて、その辺りが活性化しているような印象を受けました。

特にそう感じたのは、巻末の執筆者紹介を見た時です。総勢33名のうち、半数程度が古本屋あるいは、その店員さんらしいのですが、店主が面識のある人は数えるほど。とりわけ地方の本屋さんについては、お名前くらいは存じ上げていたものの、その活動は初めて知ることばかり。

そして、何よりその年齢の若さです。生年が表示されている方々を見る限り、50代以上は2人だけ。

この業界の平均年齢(業者もお客様も合わせた)は60代以上であろうと、日頃漠然と感じていましたが、それは店主が身を置いているのが「古い古本屋」の世界だからなのかもしれません。

考えてみれば『彷書月刊』だって、それを立ち上げた時には、そのメンバーは、ほぼ40代であったわけです。

For the times they are a-chaingin' というフレーズが、久々に聞こえてきました。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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