2015年08月24日

到来の推理

この数日、店がヒマなのをいいことに(年中そうなのですが)、店主としては相当の勢いで、在庫の整理を続けております。

古いデータ番号が記された本、データ登録さえせずに長く放置されていた本、それらを一冊ずつひっくり返しては、この先の処遇を検討するわけです。

大多数は、大きく値下げするか、それすら諦めて処分するかということになるのですが、稀に、ネットで高く売られているものもあったりします。もちろん、だからと言って、その値をつけて売れるという保証はありません。

洋書について申し上げております。日本書だって同じことが言えますが、洋書の場合は特に、外国のサイトでつけられている価格は、そのまま参考にはできません。

それでもなんだか得をしたような気分になって、もういちど「日本の古本屋」にアップしたりいたします。

イメージ (2)そうこうしているうちに、時々妙な本に行き当たります。この一冊は、まるで忘れていたわけではありませんが、今度改めて手にして、前には気にもしなかったことが、気になり始めました。

イメージ (3)本の内容は、我が国でミュージカル「風と共に去りぬ」が上演されたときの話で、著者は脚本家の夫人。その献呈署名と思われる文字が、見開きに書かれています。

日本語の文字がご愛嬌ですが、同じ見開きに鉛筆書きで小さく「署名入(inscribed)」と書き込まれているところから見て、この本の前の持ち主は、アメリカの古書店から、これを手に入れたようです。

書店を訪れて、偶然手に入れたとは想像できません。このタイトル(Scarlett Letters)から、すぐさま内容(ミュージカル「風と共に去りぬ」)が思い浮かぶとは考えられないからです。よほど詳しい人でない限り。もしかしたら、ミュージカル関係の棚があるような店だったのでしょうか。

おそらくは、ある書店の販売目録に載って、それを見つけて取り寄せた人がいたのでしょう。ネット時代以前のお話です。小店の在庫記録がそれを示しています。

konoinfo at 19:53│Comments(0)TrackBack(0)

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