2015年08月25日

逃して嬉しい

8月最後の洋書会。つまり当番長も今日でお役御免。で、今朝も、午前10時前に古書会館着。

このところ出品量が少なめの市が続いています。当番としては楽なのですが、会としては決して喜ばしいことではありません。

まだだれも来ていない会場を見渡すと、今日は仕分けの口も少なそう。実際に午前中は、ほとんど仕事もなく、当番仲間と雑談をして過ごしたような気がします。

それでも少ないことにも利点はあるもので、時間を持て余して出品物をじっくり見ているうちに、ある一つの大山を、二口に分けた方が良さそうに思えてきました。

荷主さんは300冊ほどを一括にして、封筒一つで出品されたのですが、内容を大別するとアメリカ文学と、フランス現代思想の英訳本とに分けられます。これは別々にした方が、札の入りが良いように思われたのです。

荷主さんに連絡を取り、了解をもらって二点に分けました。結果的には、どちらが高くなったか、判定の難しいところです。というのも、現代思想の方には何枚も札が入り、思った以上の高値になったのですが、アメリカ文学の方の入札者は一店だけ。

ただ、その一店が、割合しっかりした札を入れてくれましたから、今回は、分けて正解だったと言えるでしょう。

店主も現代思想に一枚を投じました。しかし、ルート便の配達が明日になります。明日は組合総会で、昼前には店を出ます。店にいて荷物を受けられません。もちろん受けるだけなら店番でもできますが、その後の片づけなどを考えて、つい弱気の札になってしまいました。

RIMG0368とはいえ、本気で入札したとしても、とても太刀打ちできなかったような落札価でした。落札されたのは、最近独立して組合員になられたばかりの、若い書店さん。

こういう新しい同業が、洋書会に参加してくれることは、実にありがたく頼もしいことです。負け惜しみではなく、嬉しく感じました。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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