2015年10月28日

アームチェア

chair先日、ブログをご覧になったと、お電話をくださった男性にお伝えいたします。申し訳ございませんが、この椅子は本日、売約済みとなりました。

お昼前、一人のお客様が入って来られて、「ちょっと座ってみていいですか?」とおっしゃいます。瞬間、お電話の貴方が、いらっしゃったのかと思いました。

「どうぞ、どうぞ」と申し上げると、しばしお掛けになり、やがて「これは売り物ですか?」とのお尋ねです。

貴方と同じご質問でしたが、まだその時点でも疑いを持たず、お電話でお答えしたのと同じ説明をいたしました。売り物であるようなないような、しかし、一応価格はつけてありますと。

すると「おいくらですか」と重ねて尋ねられ、ようやく別の方であることに気がつきました。たまたま表を通りかかり、思わず目を奪われて、入って来られたとのこと。

そこで、貴方に申し上げたのと同じ価格をお知らせしました。すると、「しばらく出張で家を空けますから、その間預かって置いていただけますか。お代は今」と、お支払いいただき、この椅子は、その方のものとなった次第です。

貴方にもお話いたしましたが、この椅子はアテネ・フランセで使われていたものだそうです。おそらくロビーのようなところに置かれていたのでしょう。教室で使うには、嵩張りすぎます。

建て替えか何かで廃棄されようとするのを、まとめて引き取った方がいるらしく、10数脚は有ったようですが、それがどのように流れて行ったか、そのうちの一つが小店に漂い着いたのでした。

ですから、気を付けておられれば、またどこかで目にされることがあるかもしれません。

なお、お電話ではメーカー不明と申し上げましたが、ひっくり返すと座部の裏側に「天童木工」という小さなプレートが付いておりました。今さらではありますが、ご報告いたします。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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