2015年11月24日

ヒマでもなかった

RIMG0600駒場祭明けということで、今日は一日ヒマを覚悟しておりました。しかし思いのほかご来客が多く、午後のある時間帯など、店の棚の間の三本の通路に、それぞれ2名ずつのお客様が立たれて、ずいぶん混雑した雰囲気。

もちろん、ほんの一時のことではありますが、いかに狭い店であるかということを、再認識いたしました。

そのほかに、珍しい、あるいは久々のお客様が続けてお顔を見せられ、少しばかり話を交わしたことも、実際以上に忙しい一日だったという印象につながっているようです。

久しぶりのお一人は、東大建築学のK先生。正確に所属を説明しようとすると長くなりますので、敢えて省略いたします。

気のおけない方、と勝手に決め込んでおりますので、不躾に国立競技場問題についての意見を伺いました。そのお答えは、これも敢えて単純化すれば「反対派に反対」とか。

反対派の策動に、どこか不純なものを感じてしまうというのがその理由。何より「お金の問題」にしてしまったことで、これから良いものを作れなくなるのではないかと懸念されておられました。

ただしあのザハ・ハディド氏案そのものについては、「大き過ぎる」と批判的。やはり素人とは異なる次元で、ご自身の意見をお持ちのようです。

もう一人、珍しいお客様は、坪内祐三さん。なないろ文庫などからは「ツボちゃん」と呼ばれていた、石神井、月の輪、両書林は今もきっとそう呼ぶ、あの坪内さんです。

「『狩野亨吉展』を見に来たら休館だった」、ということで、久々にお立ち寄りいただいたのでした。存じませんでしたが、週刊ポストに長く展覧会の記事を連載されているとのこと。

いくつか興味深い話を伺いましたが、なかでも最近、展覧会カタログがすぐ売切れになるケースが増えているらしく、「古本屋が買い占めているのではないか」と、半ば本気で疑っておられた様子が、とても面白く感じられました。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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