2015年12月22日

洋書会歳末

洋書会も、今年は今日の歳末特選市でおしまいです。

今回の特選は、出品量に関して言えば、いつもに比べ、決して多くはありませんでしたが、地方からの面白い一口物があったおかげで出来高も良く、盛り上がりました。

その一口物というのは、ヘミングウェイを中心とする英米文学初版本の口。1冊で100万円を超えるような本も、数点含まれておりました。

中国地方の、某コレクターの旧蔵書だといいます。洋書会のメンバーでも、何人かは、その方に納めたことがあり、その方面では名の知られた方のようでした。

幸か不幸か、小店の扱う分野とは異なりますので、高みの見物を決め込み、各店が熱心に札を入れる様子を、傍からうかがわせてもらいました。

RIMG0647開札結果に喜ぶ人、悔しがる人がいることは、1万円の本でも、100万円の本でも、違いはありませんが、高額本の場合は、果たしていくらになるのかという興味が増すことも事実です。たとえ無縁の世界であっても。

もちろん、今日の市場はその口だけというのではなく、他にも、会場が埋まる程度の出品はありました。例年のように、陳列台の上に壁ができるほどの大量出品はなかった、というだけです。

それは、出品者にとっても望ましいことだったかもしれません。溢れるほどの出品で、自分の出品物が驚くほどの安値で落札される、というようなことは起きずに済みましたから。

店主も、そのような本口(まとめて出品されている本)のなかには、興味を引かれるものもありましたので、何点か入札いたしましたが、ディスプレイ需要が入っていた書店もあったようで、結構良い値になり、ほとんど落札できませんでした。

というわけで、会の終了は午後4時。会場の片づけも早く済んで、近年稀にみる、体力を要しない歳末市となりました。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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