2015年12月27日

線引きの癖

昨日は一件、宅買いに行ってまいりました。15年ほど前からのお付き合いになる、某私立大学教授。当時はまだ、教授になっておられなかったはずです。

そのころは、ご実家住まい。やがて新居へ移られることになっていて、その片付けのためでもあったでしょう、何度か伺いました。最後は、当時の自家用ライトバンで二往復した覚えがあります。

それから何年もの間をおいて、ある日お声がかかり、今度は新しいお住まいの方へ伺うことになりました。伺ってみると、すでに廊下まで、本がはみ出して積み上げられている状態。

廊下の壁面は、造り付けの本棚になっているのですが、腰のあたりまで隠れており、まるで自分の店を見ているよう。

そこをきれいに空けたい、というご要望にお応えして、積まれている本を縛って引き取って来る。ということが、それからのパターンとなりました。昨日が、その何度目かの訪問です。

その間に一、二度、お勤め先の学校の、研究室にもお邪魔したことがあります。そちらも、足の踏み場がないような状態でした。書籍の増殖する勢いに、整理が追い付かないようです。

RIMG0679その先生が、昨日、本を縛りながらお話していると、「段々と買う量が減ってきました」とおっしゃいます。「Kindleで間に合うことも多いですから」。

そう聞いて、ふと疑問に思ったことがあります。

この先生、良い本をお譲りいただける、とても有り難いお客様なのですが、玉にキズは、線引き癖がおありなこと。Kindleに、どうやって線を引かれるのでしょう。

あるいは今後、線引きする場合だけ本を買われるようなことになれば、お引き取りも、二の足を踏むことになってしまいます。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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