2016年01月23日

昔に買いたかった

午前中に一件宅買。前に何度かお伺いしているお宅ですから、どんな本をお出しいただけるかも、あらかじめ見当がついておりました。

前回もそうおっしゃっていただいたような気がしますが、「こちらから、お支払しなければいけないんじゃないですか」と、今日も奥様がおっしゃいました。

さすがにそんなことはありませんが、では幾らで買い取らせていただくかとなると、なかなか申し上げにくい金額にしかならない気がします。

「店を出した30年ほど前に、こういった本をご処分いただいていたら、大喜びだったのですがね」と、店主の方からも、前に申し上げたかもしれないことを、もう一度申し上げました。

社会人類学者として、単著も何冊か出されている先生の旧蔵書です。今日はご本人もご在宅でした。「いやもう片付けば良いよ」と、先生もさっぱりしておられます。

200冊ほど今回ご処分いただいたうち、1/4はそのままマンションの資源ごみ集積所に運び、残りを店に持ち帰ってから良く調べさせていただくことにしました。

かつては名著とされた本も多いのですが、さすがに時代を経て古び、痛み、今となっては均一本として売るしかないものが殆どです。100冊以上あった洋書については、まず全てそんなところでした。

日本書のなかに数冊、「日本の古本屋」で売れそうな本がありましたので、この分くらいは、お支払しようと思っております。

negro売りものにするにはイタミ過ぎていますが、興味深い本も見つかりました。昭和37年発行の本書には、執筆陣として今日の先生のお名前と、さらに山口昌男さんの名があったのです。

調べてみると、先生の方が山口さんより3歳ほど年長ですが、この時どちらも30代前半。どんな交流があったのか、伺ってみたい気がしました。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

12月31日から1月3日まで
休業いたします
Profile

河野書店

Archives