2016年01月30日

久々の通夜

RIMG0699同業の葬儀に出かけるのは、いつ以来のことだろうかと考えてしまいました。すぐには思い出せません。

組合には訃報を回す仕組みがあり、今はFAXの一斉送信で報されるようになっていますが、かつては、各支部の役員(文化厚生部)が、電話連絡網などを使って報せたものでした。

昔はまずその報せを受けて、当該支部役員が葬儀の手配などに当たるのが通例で、支部では文化厚生部というのが、一番大変な役職だとされていたのはそのためです。

訃報自体が少なくなった、ということではないはずです。ただ報せるタイミングが変わってきました。葬儀などを済ませてから、事後報告を行うケースが増えてきたのです。

忙しい同業に迷惑を掛けたくないという配慮が、まず一番にあるでしょう。しかしそれ以上に、遺族が業界とあまり接点がない、という場合が多くなったことが、大きな要因だと思われます。

今日、久々に通夜に出かけることになった目黒駅近くの弘南堂書店は、今では珍しくなった家族ぐるみの本屋さんです。それも四代目に継承されつつあるという老舗。

亡くなられたのは三代目の御母堂で、享年102歳。この方とご面識はありませんが、三代目には駆け出しの頃、いろいろとお世話になりました。四代目も、もちろん良く存じ上げております。

また同じ南部支部であることはもとより、古物商としては、目黒区の防犯協会に所属している、いわばご近所さん。お報せを聞いて、顔を出さないでは義理を欠くことになります。

今日が、ひと際寒い日であったことにも、ある感慨を覚えました。葬儀と言えば、恐ろしく暑いか、耐え難く寒いか、そんな日ばかりが思い出されるからです。

少し遅れて通夜に駆けつけると、何人もの同業と顔を合わせました。しかし中心となって仕切っておられたのは、商店会の方々。確かに、こちらの方が、より深いつながりがあるのでしょう。それで、こうした葬儀になったことも、頷けました。

konoinfo at 19:36│Comments(0)TrackBack(0)

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