2016年03月23日
紛らわしい番号
ちょっとした思い出のある本が、手に入りました。A.M.シュレジンガー『ケネディー』(中屋健一訳、河出書房1966年)上・下2冊。
それは、そそっかしい失敗話です。前にこの本を手に入れたのは、開業間もない、30年以上昔。初めは、店の棚に並べたはずです。
やがて本が増えてくるにつれ、しばらく店晒しとなっていた他の本と一緒に、当時参加を始めたデパート展に、いくらか値下げして出すことにしました。
それから何年も後、倉庫を片付けていて、デパート展の売れ残り本の中に、この本を見つけました。失敗はその時です。
ヒラを見ていると分かりませんが、背を見ると一番下に「河出書房」とあるそのすぐ上に、それぞれ1と3という番号が打たれています。つまり上巻に1、下巻に3。河出ワールドブックスのシリーズ番号です。
これを見てその瞬間、この本には中巻があって、それが欠けているのだと思い込んでしまいました。欠本を後生大事に、揃いとして売っていたのだと。そして改めて1冊200円で、均一本としてバラ売りしたのです。すぐに下巻だけ売れました。
その後、市場で何度も目にしましたが、いつも中巻がないのが不思議でした。やがてある時、このシリーズがまとめて市場に出品され、ナンバー2が別にあることが分かったのです。サルトル他『文学はなにができるか』がそれでした。
どうしてそういうことになったかは不明です。上巻初版は1966年9月20日、下巻の初版は10月10日。今日手に入ったのはどちらも3版で上巻が11月5日、下巻が11月10日の発行。
その上巻の巻末には1・2『ケネディ』、3『文学は何ができるか』、4『完全なる女性』までが、既刊として広告されています。どこで数字が変わってしまったのでしょう。
ただいずれにせよ、本を開いて確かめさえすれば、これが上・下で揃いであることは、すぐ分かったはずでした。
それは、そそっかしい失敗話です。前にこの本を手に入れたのは、開業間もない、30年以上昔。初めは、店の棚に並べたはずです。
やがて本が増えてくるにつれ、しばらく店晒しとなっていた他の本と一緒に、当時参加を始めたデパート展に、いくらか値下げして出すことにしました。
それから何年も後、倉庫を片付けていて、デパート展の売れ残り本の中に、この本を見つけました。失敗はその時です。
ヒラを見ていると分かりませんが、背を見ると一番下に「河出書房」とあるそのすぐ上に、それぞれ1と3という番号が打たれています。つまり上巻に1、下巻に3。河出ワールドブックスのシリーズ番号です。
これを見てその瞬間、この本には中巻があって、それが欠けているのだと思い込んでしまいました。欠本を後生大事に、揃いとして売っていたのだと。そして改めて1冊200円で、均一本としてバラ売りしたのです。すぐに下巻だけ売れました。
その後、市場で何度も目にしましたが、いつも中巻がないのが不思議でした。やがてある時、このシリーズがまとめて市場に出品され、ナンバー2が別にあることが分かったのです。サルトル他『文学はなにができるか』がそれでした。
どうしてそういうことになったかは不明です。上巻初版は1966年9月20日、下巻の初版は10月10日。今日手に入ったのはどちらも3版で上巻が11月5日、下巻が11月10日の発行。
その上巻の巻末には1・2『ケネディ』、3『文学は何ができるか』、4『完全なる女性』までが、既刊として広告されています。どこで数字が変わってしまったのでしょう。
ただいずれにせよ、本を開いて確かめさえすれば、これが上・下で揃いであることは、すぐ分かったはずでした。
konoinfo at 19:30│Comments(0)│TrackBack(0)│
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。