2016年03月28日

抜け殻蔵書

大気が不安定で、雷雨があるかもしれないという天気予報が出ていて、それが今日一番の心配事でした。

午後から宅買い。田町駅近く、先日一度下見に伺ったお宅です。

周りのビルと比べると小振りな8階建てマンションの、7階と8階をメゾネットとしてお使いになっておられ、書庫は8階。

8階にも出入り口はあるのですが、書庫の入り組んだ書棚から本を抜き出し、廊下を通って外に出す作業の大変さを考え、若い同業にお手伝いを頼みました。

もうひとつ間が良かったのは、今日来てくれた運送屋さんが、10年ほど前に、ここに来たことがあると分かったことです。組合関係の運送を一手に引き受けている会社ですが、運転手さんは何人もおられるので、やはり偶然というべきでしょう。

この二人のおかげで、予想していたよりずっと早く仕事が片付きました。カーゴ5台に積み込むのに、2時間と掛かっていません。

まだ続けることもできましたが、問題は明日、これを仕分けて出品しなければならないということです。それに要する労力と時間を考えて、ひとまずそこで止めておきました。

以前に一度、蔵書を処分されたというお話は、あらかじめ伺っておりました。引き取られたのは、すでに亡くなられた洋書会の先輩で、英文学が専門。その方が運び出した後の英文学者旧蔵書に、目ぼしいものが残っているとは思われません。

RIMG0806相場の下落に加えて、そのような状況ですから、到底ご満足のいくような金額にはならないであろうことは、重ねてご説明いたしました。言い訳がましく聞こえないことを願いつつ。

ご理解していただけたとは思いますが、結果をご報告するまでは、安心できません。少しでも良い値になることを、祈るばかりです。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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