2016年04月29日

収集家の変遷

世間は大型連休の初日というのに、明治古典会が祝日開催ということで、お昼に店を出て古書会館に向かいました。

いつもとは街の景色が違って見えます。電車に乗ると、車内は子連れの家族が多く、さすがは休日という雰囲気。

神保町も普段とは違う人波でしたが、古書会館に入ると、ここばかりはお馴染みの顔ぶれ。それでもどこか、お休み気分が漂っているのが不思議です。

今日の交換会は、署名本コレクターの蔵書約6千冊という一口が入って、それだけでかなり会場を埋めておりましたが、このコレクターはまた色紙も集めておられ、その数約4百枚。それらが陳列の場所をとり、まさに所狭しと並んでおりました。

もちろん、そればかりではなく、ほかにもいろいろと出品されておりましたが、店主が入札したものは数少なく、落札はゼロ。珍しいことでないのが、我ながら情けないところです。

RIMG0978さて4月も今日が最終金曜日、特選フリ市の日です。色紙4百枚は丹念に仕分けられておりましたが、1枚から数枚で値になりそうなものは数十点。

そのなかでも、特に値が付きそうなもの20点ばかりが選ばれて、フリにかけられました。

色紙といっても、あるいは何のことだかわからない方もおられるかもしれません。著名人のサインや、識語、時には絵などが書かれた色紙は、短冊、書画などと共に肉筆物と呼ばれ、コレクターズアイテムのひとつとなっております。

したがって、高額で取引されるものもあるわけですが、全般に相場が下がってきているのは、ご多分に漏れません。

とりわけ古書店が得意としてきた文学者系のものは、今日の市場でも軒並み低調でした。最も高額だったのは司馬遼太郎の一枚でしたが、それでも石森章太郎の絵入り色紙の半額にも満たない落札価格でした。

コレクターの変遷を考えれば、当然の結果でしょうか。

konoinfo at 22:16│Comments(0)TrackBack(0)

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