2016年05月01日
Two-Bit Culture
先日お引き取りしてきた、田町のK先生旧蔵書の整理をしていて、目に留まった一冊。
手に取って、裏表紙にある紹介文を読んでみると、ペーパーバックの登場が、出版文化のみならず、アメリカ文化全体に変容をもたらしたという内容のようです。
その上でもう一度表紙のタイトルに戻ると、白抜きの副題は、まずアメリカのペーパーバック事情というような意味でしょう。
しかし、メインタイトルが分かりません。Two-Bitの意味が分からないのです。2ビットと聞くと、ついコンピュータを連想しますが、その関係ではなさそうです。ちなみに1984年刊。
どこかに、語句についての説明でも書かれていないかと、序文や、いくつかの章の冒頭に目を走らせましたが、それらしい箇所は見つかりませんでした。
そのうち、つまりは誰でも知っている言葉なのではないかと気づき、辞書を開いて見ると、案の定、すぐに見つかりました。
two-bit a 《口》25セントの;《俗》つまらない、安っぽい(研究社リーダース英和辞典)
分かってみれば何ということもない、ストレートなタイトルです。安物文化=大衆文化、文化の大衆化ということなのでしょう。
A5判に近いサイズで430pという厚さですから、とても店主の語学力では歯が立ちませんが、要所に挟まれた図版と、幾種類かのタイトルリストだけでも楽しめました。
とくに巻末に掲載された、「アメリカを変えた50のペーパーバック」のリストを見ると、確かにこれらの本も、ペーパーバック化されなければ、多くの読者を獲得できなかっただろうと思うと、著者の言わんとするところの見当もつきそうです。
日ごろから、何でも文庫になってしまう我が国の出版状況に、不満がなくもない店主ですが、どうやらそれとは違う視点を与えてくれそうな気がして、読めたらいいのになと思う一冊なのでした。
手に取って、裏表紙にある紹介文を読んでみると、ペーパーバックの登場が、出版文化のみならず、アメリカ文化全体に変容をもたらしたという内容のようです。
その上でもう一度表紙のタイトルに戻ると、白抜きの副題は、まずアメリカのペーパーバック事情というような意味でしょう。
しかし、メインタイトルが分かりません。Two-Bitの意味が分からないのです。2ビットと聞くと、ついコンピュータを連想しますが、その関係ではなさそうです。ちなみに1984年刊。
どこかに、語句についての説明でも書かれていないかと、序文や、いくつかの章の冒頭に目を走らせましたが、それらしい箇所は見つかりませんでした。
そのうち、つまりは誰でも知っている言葉なのではないかと気づき、辞書を開いて見ると、案の定、すぐに見つかりました。
two-bit a 《口》25セントの;《俗》つまらない、安っぽい(研究社リーダース英和辞典)
分かってみれば何ということもない、ストレートなタイトルです。安物文化=大衆文化、文化の大衆化ということなのでしょう。
A5判に近いサイズで430pという厚さですから、とても店主の語学力では歯が立ちませんが、要所に挟まれた図版と、幾種類かのタイトルリストだけでも楽しめました。
とくに巻末に掲載された、「アメリカを変えた50のペーパーバック」のリストを見ると、確かにこれらの本も、ペーパーバック化されなければ、多くの読者を獲得できなかっただろうと思うと、著者の言わんとするところの見当もつきそうです。
日ごろから、何でも文庫になってしまう我が国の出版状況に、不満がなくもない店主ですが、どうやらそれとは違う視点を与えてくれそうな気がして、読めたらいいのになと思う一冊なのでした。
konoinfo at 18:30│Comments(0)│TrackBack(0)│
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。