2016年06月17日

将来の古本屋

RIMG1138顔さえ合わせれば、「僕はもう駄目だ」が口癖のF書房さん。今日も明古の会場で、しばらく立ち話になりました。

まず、ご自身の体調が思わしくないという話から始まります。店主より7歳ほど年上ですから、まあそれもやむを得ないこと。

やがて話題は最近の業界の様子から、将来の見通しに移るのですが、極めて悲観的。これもいつものことではあります。

その最大の論拠は「買う気のない本屋が多い」。つまり食が細い。店主など、その最たるものの一人でしょうが、そういうFさんご自身はといえば、人並み外れた大食漢なのです。

「食が落ちた。もう食えない」と言いながら、目の前にご馳走を見ると、決して人に渡さず自分のものにする。

食性が似通っているS書林さんは、その様をいつも見せつけられていますから、Fさんのそんな話を、決して額面通りに受け取ることがありません。

今日はそのSさんも加わって、さらに立ち話が続きました。店主より少しばかり年下のSさんの方は、若い世代の古本屋の動向に、関心を持っておられるようです。

今度の日曜日(19日)に、高円寺の西部会館で催されるトークイベント『古本屋のはたらき方 「今日も本を売る」』に一緒に行ってみないかと、お誘いを受けました。

2部構成で、第1部が店を出して3年未満の本屋さんたちによる『開業3年目以内の古本屋のリアル』 。第2部は『古本の仕入れと古本の値付け』という実用篇。

その内容はともかく、こうしたイベントを企画すること自体に、可能性を感じます。組合にとって交換会(市場)が大切なことは言うまでもありませんが、市場だけが組合ではありません。これもまた立派な組合事業だと思うのです。

残念ながら店主はこの日、所用があって行かれませんが。

konoinfo at 21:48│Comments(0)TrackBack(0)

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