2016年06月28日

七夕大入札会目録出来

「出来」を「しゅったい」と読むことは、近ごろになってようやく世間的な認知を得たようです。

印刷、出版業界ならばともかく、書店業界となると書店員さんでも、例のコミック、ドラマで知った方が少なくなかったらしい。

古本業界に至っては、若い人たちばかりか、ある程度年配の同業まで「知らなかった」と驚いている人がいました。誰でも知っている文字だけに、そこに特殊な読みが隠されていることを見逃してきたわけです。

かく申す店主は、出来の読みこそ知っておりましたものの、そんなコミック、ドラマがあったことは、まるで存じませんでした。今も知らないのですが。

tanabataさて今年の目録は、昨年に続いて最低入札価格10万円。小店などには、なかなか敷居の高いものになっています。

曜日のめぐりあわせで、大市会の日程が昨年より1週間、後ろにずれました。そのため、お客様から「目録はまだか」という催促を受けた書店も何軒かあるそうです。

業者は業者で、少しでも早くお客様に届けたいと待ち受けていますから、「出来は何時か」という問い合わせを、目録担当者は何度も受けたようです。

この大入札会目録は、その名の通り、入札会において書店が札を入れることによって落札者が決定します。先着順の販売目録ではありません。

それにも拘らず、人より早く見たい、他店より早く送りたいという心理が生まれるのは、不思議なところです。しかし、そうした熱心な方々がおられればこそ、この入札会が長きにわたって続けてこられたのでしょう。

小店には「まだか」と問うお客様はおられません。しかしお送りして喜んでいただけるお客様が、数少ないながらおられます。

1日2日、届くのが遅れてもお叱りを受けることはないでしょうから、明日にでもお送りしようと思っております。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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