2016年06月29日

部族国家

RIMG1176昨日で終わったNHKカルチャーラジオ歴史再発見「アフリカは今〜カオスと希望と」は、久々に聴きごたえのあるシリーズでした。

全13回の内、12回までは、毎回これでもかというような悲惨な話が続き、殆んど打ちのめされるような気分になっておりましたが、最終回に至って、ようやくかすかな希望が語られます。あたかもパンドラの箱を覗くようにして。

それにしても、かつてアフリカは、貧しくとも希望と可能性に満ちた大陸として、注目されていた時代があったはずです。

悲劇の源は、西欧列強によってなされた恣意的な国境線策定にあるというのが、講師・松本仁一さんの卓説ですが、それに追い打ちをかけた、つまりパンドラの箱を開けたのが80年代の深刻な飢餓と、89年冷戦構造の終結だといいます。

とくに冷戦終結により、米ソともアフリカ支援の意欲を失い、それにより国家が破たんする。そこに追い打ちをかけるように、中国の新たな収奪システムが入り込む。といった分析は、目からうろこでした。

小店の開業当時、大学院生として良くご利用いただいたお客様に、アフリカ研究を専門とする方がおられました。飢餓はすでに始まっていましたが、まだ可能性に望みをかけられた時代です。

その後長くお目にかかりませんが、現在はどのようにアフリカをご覧になっているのでしょうか、お話を伺ってみたくなりました。

そもそもは複数部族国家に、形ばかりの民主制を持ち込んだことが、権力の固定化とそれに伴う腐敗を招く原因であったと松本さんから教わりました。

こうしてみると日本の場合も、政党というより、部族の集まりなのかもしれません。

konoinfo at 19:56│Comments(0)TrackBack(0)

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