2016年07月18日

手間がかかる

昨日お引き取りしてきた『別冊太陽』を、せっせと値付けいたしました。全部で約100冊ほどあったでしょうか。

このシリーズは1972年から刊行が始まって、現在も続いているムック本の一大叢書です。試みにCiNiiで検索してみたところ、526件という件数が表示されました。月一回以上のペースで発行されてきたことになります。

今回、積み切れずに置いてきた分を入れても、200冊には届かないでしょう。どこかで購入を止められたのか、選んで買っておられたのか。いずれにせよ、全てを購入されていたわけでないことは確かです。

それでも店に置くとなると結構な量で、何よりこの手のビジュアル本は、普通に棚に挿しておいたのでは、なかなか目につきません。一方で、手に取られる方は多く、イタミが心配でもあります。

そこで、販売価格を千円以下に出来るもの、千円以上で売りたいものと大別し、前者を棚に、後者をネットに上げることにいたしました。

しかしいくら店主が千円以上で売りたいと思っても、世間相場というものを無視はできません。念のため他の店の価格を調べることになります。

その結果、明らかになったのは、店主の感覚がかなり時代遅れになっているということでした。

初期のものが、軒並み安値になっていることくらいは了解していましたが、そうした中でも、幾つか過去に良い価格で売られていたものもあり、それらは多少とも値がつくのではないかと期待したのですが、その当ては外れました。

64341a結局、どうにか半数くらいが千円以上の値を付けられて、残りはそれ以下。となると、出来るだけ店で見やすく工夫して売ることを考えなければなりません。

結局は、こうした手間こそが、この手の本の一番の原価なのだということを、今さらながら思い知ったのでした。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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