2016年07月25日

メディアの消失

『噂の真相』があるんですけど、引き取ってもらえますか?

お客様からそう持ちかけられて、結論から申しますとお引き取りいたしました。揃ってはいませんが、創刊3年目から終刊(休刊)まで、欠けているのは20冊ほどでしょうか。

揃いなら、市場に出していくらかになるだろうということは予測できます。しかし欠けているとなると、予想が難しい。

かといって300冊近い雑誌を、たとえ1年分ごとのまとめ売りにしても、小店自身で売り捌くのは、手間暇が大変です。

やはり市場で誰かに引き取ってもらおうと思います。たとえ儲けが出なくとも。

そう決めて、本誌の方は運びやすいように縛ってしまいこみました。残った何冊かの別冊をパラパラと見ていると、またまた時間を取られてしまいます。

さっさと市場に出そうと考えたのは、それも一つの理由でした。そばに置いてあると、つい読んでしまって仕事になりません。自身のゴシップ好きに気づかされる雑誌です。

休刊記念別冊号に、筑紫哲也が書いていたこと。

ふり返ると、私自身はやられこそすれ、一度たりともホメられたことのない雑誌だった。uwashinだが、トンがったジャーナリズムが年々ますます影をひそめているなかで、貴重な存在だった。その一方では、インターネット社会の悪のりのなかで、暗闇から銃砲を撃つ卑しい言説がはびこっている。「噂」を「噂」のままに放置しないで、その「真相」を究めようとするメディアの消失で、この二極分解はさらに進むだろう。

すでに12年前の文章ですが、現実はまさにそのように進んでいます。「噂真」があったら、大新聞が報じようとしない沖縄高江のニュースを、どう取り上げたでしょう。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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