2016年08月24日

原稿が気になる

石原慎太郎『天才』(幻冬舎)を読みました。

2週間ほど前のこと、中年男性が店に入って来られ、「置いて行きます」とおっしゃって、その1冊を店主に差し出すと、そのままお帰りになったのでした。

そんなわけですから、すぐ値をつけて店に出すのも憚られ、手近に置いているうちにふと手が伸びて、開いて見たのです。

驚くほどゆったりした行組で、やや間の抜けた感じのレイアウトではありますが、中高年や、読書に慣れていない人にとって、読み易いことは確か。それが狙いでもあるのでしょう。

集中して読めば、短時間で読み終えることが出来そうです。店主の場合は、店番の時、拾い読みのようにして読みましたので、何日もかかりましたが、延べ時間にすれば、2時間はかからなかった気がします。

内容については、後半のロッキード裁判のくだりが、先日NHKTVでこれに関する番組を見ていたおかげで、語り手の違いによってまさに「薮の中」化し、面白く感じました。

ただ事件の構図について、問題の核心はP3Cの方にあったはずだと見る点では、田中総理の口を借りた石原氏も、NHKも同じだと思われます。

これに関しては、もう一つはっきりしないNHKの語り口より、田中/石原氏の断定のほうが、腑に落ちました。

ところで気になったのは、この本の原稿を、石原氏は手書きしたのかどうかということです。

RIMG1308氏の悪筆は横綱級で、最近も市場で見かけたのですが、ただ線がうねっているようにしか見えない原稿の文字に沿って、編集者が読み下したと思われる文字が添えられておりました。

確かにあの文字なら、ワープロより早く書けるのかもしれません。

konoinfo at 19:49│Comments(0)TrackBack(0)

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