2016年10月30日

2冊のカタログ

RIMG1508電話帳のように分厚い2冊のカタログ。いずれも、アメリカ人なら誰でも知っている筈の大手総合量販店のもの。ネット通販全盛の今日でも出版されているのかどうか、その点は存じません。

しかしASKULなどは定期的に分厚いカタログを送ってきますから、アメリカでもネットと印刷物とは、併用されているような気がします。

仮に出版されていたとしても、昔ならともかく、ネット社会の現在、わが国でわざわざ印刷カタログを必要とする人はごく稀でしょうから、古本屋あたりが目にする機会がないのも当然です。

考えてみれば、インターネットは巨大なカタログです。それでも印刷カタログがなくならないのは、やはりネットにはない便利さもあるからなのでしょう。

RIMG15142冊を見て、その便利さ以上に、大きな特徴があることに思い至りました。それは時間を閉じ込めるという機能です。

シアーズ・ローバックのカタログは1927年(それを1970年に復刻したもの)。JCペニーは1977年。それらを開いて見ると、それぞれの時代の消費社会の様相が、彷彿として浮かんできます。

何十年か先に、現在のネットカタログを懐かしく眺める、という様子は、少なくとも店主には想像がつきません。あるいは「懐かしむ」という心の動き自体が、今とは全く違うものになっているのでしょうか。

ともあれ、ここには40年前、90年前の時代相が映し出されています。だからこそ、復刻されもしたのでしょう。

と、ここまで書いてきて恐ろしい事実に気づかされました。シアーズ・ローバックとJCペニー、2つのカタログの時間差は50年ですが、JCペニーから今日まででも40年経っております。

つまり今の若者は、店主が若い頃にシアーズ・ローバックを眺めたように、JCペニーを眺めるのでしょうか。店主の目には、つい昨日のようにしか見えませんのに。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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