2016年11月16日

図書館と同じ

この貼り紙を出してから、一週間ほどになります。

RIMG1546それから今日までに気がついたことの第一は、(先日も書きましたが)何より入って来られるお客様自体が少ないこと。そして第二は、何も持たず手ぶらで来られるお客様の割合が案外高いことです。

これは何を意味しているのでしょうか。近くにお住まいの方が多いとも思えません。仕事場やお勤め先からちょっと抜け出して、という方々でしょうか。あるいは隣のコンビニに来たついでに寄られるのかもしれません。

いずれにせよそんなわけで、店番をしておりましても、「済みませんおカバンを」などと声をかけるケースは、日に何度もないことになります。中には目ざとく貼り紙を見つけ、黙って置いてくださるお客様さえおられますから。

その数少ないお声掛けに対して、怪訝な顔をされる方はごく僅かで、ほとんどの方は気持ちよくご協力くださいます。拒否されたらどう対処しようか、などと案じもしましたが、今のところ杞憂に終わっております。

そんな中、今日はじめてあるお客様から「どうしてですか?」と尋ねられました。トートバッグタイプの、口の開いた革バッグを提げてご来店の、学生さん風の方です。

気の利いた答えも用意しておりませんでしたから、正直に「ここから見えませんので」とお答えしたところ、それ以上は何も言われず、バッグを置いて棚をご覧になり始めました。

一回りして今度は「本はどういう順に並んでいるのですか?」とのお尋ねです。「順というのはありません」「でたらめに並んでるんですか」「それなりにジャンルを分けて並べていますが、売れればなくなりますから、決まった順にはできないのです」

なおしばらくご覧になってから、黙ってお帰りになりましたが、あまり古本屋に馴染んだ方でないことは確かです。バッグを預けて、という新刊書店などありません、面食らわれたのでしょう。

それなら図書館を持ち出せばいいのではと、いま思いつきました。鞄を持ったまま書架に入れる図書館はない、と思いますが、いかがでしょうか。

とはいえ、図書館のように利用されたら困るのですが。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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