2016年11月24日

いつも他国

昨日の夜、睡眠薬代わりのTVをつけ、30分で切れるようにセットして布団をかぶり、静かに眠ろうとしたところ、どうやら見る番組を間違えてしまったようです。

途中から見ることになったBS世界のドキュメンタリー「オーストラリア 難民“絶望”収容所」は、眠気を誘うような番組とは真反対で、つい終わりまで見てしまいました。

「広がる“不寛容な社会”」というシリーズの一作です。内容については番組のホームページを見ていただく方が早いでしょう。

考え込まされる問題でした。難民の絶望も想像に余りありますが、それ以上にこの世界自体に絶望したくなるような話です。政府関係者に取材を申し込み、ことごとく断られたらしいことがエンドロールに記されていました。この番組のスタンスが想像できようというものです。

こうした鋭い批評性をもつドキュメンタリーを放送できるNHKBSは、捨てたものでありません。遠慮ない政府批判を伴う番組だって、これまでにも何作となく見てきました。

しかしそれは、いつも他国の政府です。NHK自らが、我が国の問題について、そのようなドキュメンタリーを制作し、放送したという例を、なかなか思い出せません。

何しろ中立が求められています。対立する意見がある問題については、公平に取り上げなければなりません。しかし対立は、中立地点が見えないからこそ起きるわけです。そして、およそ問題と名の付くもので、対立する意見のないものはありません。

近ごろ公共施設で、様々なイベントの利用が制限されているという話を聞きます。ここでも公正中立というお題目が唱えられます。同じ理屈で公共放送から、切れ味鋭いドキュメンタリーが姿を消しているのでしょうか。

KIMG0550それならせめて、民間で制作されたすぐれたドキュメンタリーを、海外物と同じように取り上げてもらうことはできないものだろうかと、無理を知りつつ願うのでした。

konoinfo at 20:20│Comments(0)TrackBack(0)

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