2016年12月22日

なぜ店主に尋ねなかったか

ネットでご注文をいただくと、まず「在庫確認メール」をお送りします。書籍の状態についての補足説明と、送料を加えた合計金額をお知らせして、ご入金を待ちます。

4、5日しても入金や、何らかのお返事がない場合、もう一度、同じ内容のメールをお出しします。メールが届いていなかったり、見落とされていたりすることもあるからです。

昨日お出しした再確認のメールに対し、今朝こんなお返事が届きました。

支払いが遅くなって誠に申し訳ありません。実は私は東京大学西洋古典学研究室の出身なのですが、そこの本郷の研究室に呉先生の旧蔵書がかなりの数寄贈されています。いまでは大学の蔵書として登録されていますが、かつては未登録のまま教室に置かれていました。もしやそこに以前(二、三十年前のことですが)あったものが市場に流れたのではなかろうかと思い、問い合わせているところでした。しかし、まだ返事がありませんので、とりあえず私が購入することにいたします。本日郵便振替口座へ送金いたしますのでいましばらくおまちください。

一度は何気なく読み飛ばしましたが、お返事を書こうとしてもう一度読み直すうち、だんだん面白くない気分になってきました。支払いが遅れたのは、研究室の返事を待っていたからだということになります。しかも「とりあえず私が購入する」とは、どういう意味にとればよいのでしょうか。

小店をお疑いになったとまでは申しません。呉先生の大切な寄贈書が、誤ってか故意にか流出したのかもしれない。ひとまず自分がその流出を食い止めようと、お考えになったのでしょう。しかしそうであれば、その入手経路について、なぜ直接小店にお尋ねにならなかったのでしょうか。

72786bこの本には呉氏の古い自筆ハガキが挟まっております。その宛名の人物の旧蔵書が市場に出たことがあり、それを小店が買いました。その中に、この一冊があったのです。

本当に欲しい方にお売りしたいので、キャンセルしてくださいとメールいたしましたが、入れ違いで入金の通知がありました。お金はお返しするつもりです。

konoinfo at 19:33│Comments(0)TrackBack(0)

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