2016年12月27日

昔の姿しばし

「ここって、前、そこにありましたよね」そう言って背中の方を指さすのは、まだ若い男性。

帳場に向かうと、昔の河野書店は、確かに左斜め後方に当たります。

「前って、もう結構前ですよ」

「僕が小学生くらいの頃の記憶です。するとずいぶん長くやってらっしゃるんですね、何年くらいになるのですか」

「あなたは今、お幾つですか?」「26歳です」「そう、貴方が生まれるより前からやってますね」

KIMG0593経済学関係の教養書を一冊お買い上げくださって、お帰りになりました。お帰りになったあとで、もう少し話を伺えば良かったと思いました。

ずっとこの地にお住まいで、小学生のころの記憶にある店と、今のこの店が、同じ経営者による店なのかどうか、かねてから気になっておられたのか。

あるいは小学生のころ、この地を離れて、最近またこのあたりに戻って来られたのか。

むろんどちらでも良いことで、単なる詮索に過ぎません。煩わしがられるのが落ちでしょう。

しかし時折、通りを歩いていて、ご近所にお住まいの方とすれ違うと、その方の20年、30年前の姿を思い浮かべようとしていることがあります。

そして皆が等しく歳を取って行くという当たり前のことが、つくづく不思議に思えたりするのです。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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