2016年12月28日

「もうすぐおしょうがつ」

shogatsuふしぎな絵本です。

初版が1989年。子に読み聞かせた記憶があるのですが、数えてみると当時、上の子は10歳、2番目が7歳。末の子はまだ生まれておりません。

その我が家の2人より少しずつ年下に見える兄妹が、お正月休みに、離れた町に暮らすおじいさんおばあさんを訪ねるお話です。

そこは路面電車のある町で、電車を降りておじぞうさんの角を曲がったあたりに、目指す家はあります。板塀と小さな玄関、むかし町中でよく見かけた中流住宅の造りです。

ここまででも充分ノスタルジックですが、そのあと子たちが町に出て見聞する光景は、かつてどこかで見たような、懐かしいものばかり。この町は一体どこだろうと、当時、家人と話し合った覚えがあります。

その絵本が書かれた時より20年ほど前に住んでいた、京都百万遍あたりに瓜二つだというのが、家人の意見でした。久しぶりに眺めてみても、同じ印象を受けるようです。

店主は店主で、さらに昔、子ども時代に名古屋で見かけた街並みを思い出します。

もちろん、どこか特定の場所がモデルではなく、作者が拵えたものなのでしょう。そもそもこの絵本の中で迎える新しい年は、1990年とされています。その年には名古屋にも、京都にも路面電車は走っておりません。

この絵本の眼目は、タイムトリップなのでした。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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