2017年02月10日

全集宅買い

お客様から、宅買いに来てもらえないかというメールをいただきました。

RIMG172520年以上前の学生さん時代にはよくご来店いただき、その後お勤めになって東京を離れ、戻ってこられたのが数年前。以来、2度ほどお引取りに伺ったことがあるお馴染みさんです。

ただ今回、引き取って欲しいと言ってこられたのは、校本宮澤賢治全集など約30冊とか。車なら15分もあれば行ける近いところです。量の多寡はともかく、時間さえ合えば、お伺いするのはやぶさかではありません。

問題は全14巻15冊の旧版賢治全集。刊行当時は評判になった個人全集で、古書価もそれなりについておりました。しかし完結から40年、その後、新版も刊行され、今では市場に出ても札を入れる人がいるかどうかという状態。

念のため「日本の古本屋」で検索してみました。価格順にソートして高い方から見ていきますと、際限なく安い値段が現れます。状態さえ問わなければ、最安値8千円というものまでありました。まともな状態の本でも1万円台で入手できそうです。

価格もともかく、その出品点数がざっと数えて約30組。こうなれば、わざわざそれを仕入れようという本屋はまずいないのが道理。

そんなわけで、それだけを引き取りに伺うのはちょっと辛いと、正直な気持ちをお返事いたしました。お馴染みの気安さも手伝って。

そうお答えしなければならない古本屋としての苦衷を、きっとご理解いただけると信じ。

konoinfo at 22:37│Comments(0)TrackBack(0)

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