2017年03月24日

反ったヴェラム

今日の明治古典会は、やや少なめの出品量。それでも最終台にケルムスコット・プレス本が数点並んでいたりして、終わってみればまずますの出来高でした。

そのケルムスコット版、市場に出品されていると、必ずと言っていいほど表紙が反っていきます。もちろんヴェラム装の場合に限られますし、ヴェラム装の本であれば、どんな本でも多かれ少なかれ、同じように反るのですが。

一旦反ったヴェラムを元に戻すのは大変ではないか、というのは、店主自身の経験から思うことですが、店主はケルムスコット版を扱った経験がありませんので、ことケルムスに限っては案外簡単に押しのばせるのかもしれないとも思います。

それは余りにも容易に、しかも短時間に反りかえる場合が多いからです。さらにはそうして反った本に対し、入札する人たちがさほど意に介していないように見受けられるからです。

考えてみれば、初めから大きく反った状態で出品されることは殆んどないので、しばらく保管しているうちに湿分が戻って、反りが解消されるのかもしれません。

一度手に入れて、反りを戻せるかどうか自分で試してみたいところですが、簡単に手の届くようなものではありませんから、想像してみるばかり。

RIMG1785ただ、今日も反りかえったケルムスコット版それぞれに、何枚もの札が入って、どれも良い値段で落札されておりました。

いよいよ手に入れて試してみたくなりましたが、しかしどうせ手に入れるなら、反っていない本が良いですね。

konoinfo at 22:41│Comments(0)TrackBack(0)

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