2017年04月22日

内税外税

最近、お客様から「税込ですか?」というお尋ねを受けることが多くなった気がします。

とりわけ表に並べている100円、300円というジャンクおもちゃや、100円均一の文庫本をお買い上げくださるお客様から。まれに、黙って小銭を別に出される方もおられます。

消費税導入以来、その表示方法については国の指針に振り回されてきました。総額表示を義務化して推し進めていたのは、ついこの間のような気がします。

しかし税率変更が続くうち、小売り側の圧力に負けたのか、その義務が次第に緩やかになり、本体価格プラス税額表示が支配的になってきました。

値ごろ感を出したい気持ちは分かります。しかし支払う段になって、騙されたような気分になるのも確かです。しかし消費者も、それに慣らされてきたからこそ、冒頭のようなご質問となるのでしょう。

RIMG1871こうした世間の風潮に合わせ、古書即売展でも外税表示にしたいという同人会が現れました。過日の即売展日程会議で熱弁をふるって、その必要を説いたものです。

良く聞くと妙な理屈も混じっておりましたが、まあその気持ちも分からないではない。しかし、多くの即売展が同じ会場で開催されるのに、会によって外税、内税に違いがあるのは混乱のもとです。

そこで次に開かれる会議までに、各即売展の意見を集約することになり、先日その会議がありました。結果は言いだした会以外は、全て内税方式、つまり現状のままを希望。

大山鳴動という結果に終わりました。「洋書まつり」としてもホッとしております。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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