2017年04月26日
良くご存知ですね
花田清輝の本を探している――という外国人留学生と、少しばかりお喋りをしました。
時々お見かけしていた男性です。「外人さん」の年齢は分かりにくいのですが、30歳前後でしょうか、駒場の「表象」で学んでおられるらしい。聞くところによると、研究対象としているのは飯沢匡だとか。
あの飯沢さん(といってももちろん面識はありません)が研究の対象になるのかと、いささか感慨を覚えて、しばしの立ち話となったのでした。
彼の喜劇論に興味があって、少しばかり著作を読んだこともあります。「刺青擁護派の人ですね」と言うと目を丸くして、「たいていの人は飯沢と言っても、誰それ?と聞き返されます。良くご存知ですね」。
外国の青年に驚かれるのも不思議なものです。店主より上の世代なら、まだ「ヤン坊ニン坊トン坊」の作者といえば、覚えている人も多いでしょう。
しかし確かに、今どきの学生仲間に話せば、そんな反応が返ってくるのは間違いありません。
それにしてもなぜ、と直截に尋ねるのも憚られましたので「そのテーマはご自身で見つけられたのですか」と伺うと、「そうです」と答えた後、「初めは井上ひさしをやろうかと思ったのですが」。
さしもの表象でも、まだ材料が新しすぎると指導を受けたのかもしれません。
考えてみれば飯沢は花田と同世代のはず。調べてみると同年生まれでした。「飯沢匡論」があっても不思議ではありません。楽しみに待ちたいと思います。
時々お見かけしていた男性です。「外人さん」の年齢は分かりにくいのですが、30歳前後でしょうか、駒場の「表象」で学んでおられるらしい。聞くところによると、研究対象としているのは飯沢匡だとか。
あの飯沢さん(といってももちろん面識はありません)が研究の対象になるのかと、いささか感慨を覚えて、しばしの立ち話となったのでした。
彼の喜劇論に興味があって、少しばかり著作を読んだこともあります。「刺青擁護派の人ですね」と言うと目を丸くして、「たいていの人は飯沢と言っても、誰それ?と聞き返されます。良くご存知ですね」。
外国の青年に驚かれるのも不思議なものです。店主より上の世代なら、まだ「ヤン坊ニン坊トン坊」の作者といえば、覚えている人も多いでしょう。
しかし確かに、今どきの学生仲間に話せば、そんな反応が返ってくるのは間違いありません。
それにしてもなぜ、と直截に尋ねるのも憚られましたので「そのテーマはご自身で見つけられたのですか」と伺うと、「そうです」と答えた後、「初めは井上ひさしをやろうかと思ったのですが」。
さしもの表象でも、まだ材料が新しすぎると指導を受けたのかもしれません。
考えてみれば飯沢は花田と同世代のはず。調べてみると同年生まれでした。「飯沢匡論」があっても不思議ではありません。楽しみに待ちたいと思います。
konoinfo at 19:30│Comments(0)│TrackBack(0)│
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