2017年06月07日

幻の大量蔵書

先日、引っ越しするからと、紙バッグ8袋ほどのお持ち込みがありました。これまでも度々文庫本などをご処分いただいた、ありがたいお客様です。しかし今回は大判の古い本が多く、あまり良い値はつけられませんでした。

そのお持ち込みの際の立ち話。ご当人は自称アラカンのご婦人ですが、その親御さんが長く美術に関わるお仕事に携わられ、ご実家には展覧会図録を主として、大量の蔵書があったそうです。

しかしその蔵書はすでに10年ほど前、貴重な資料類は東京博物館に、その他の大量の図録等も近くの古書店に引き取ってもらったとか。

KIMG0023図録以外に「太宰の初版本」を含む文学書などもあったそうですが、逃した魚を想像しても始まりません。「もう少し早く知っていたらね」と、慰めともつかぬ言葉をいただきました。

そして今日、知り合いの道具屋さんから「人間国宝のお宅の蔵書整理を頼めないか」という電話。「喜んで」と答えると「奥様から電話が行くからよろしく」。

ほどなくお電話をいただきました。お話を伺うと「何百箱とあった蔵書」は、3年ほど前「神田の本屋さん」に引き取ってもらったそうで、今回はその時「もう少し手元に置いておこう」と残した僅かばかりの本とのこと。

そう聞くと、よほど貴重なものかと想像されるかもしれませんが、奥様の挙げられた書名を伺って、やや意気阻喪したというのが正直なところです。

もちろん拝見しない限り、どんな貴重書が残されているかは分かりません。後日、お伺いすることをお約束して受話器を置きました。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

Profile