2017年06月08日
標準語の謎

「声で綴る昭和人物史」とタイトルされて、このところはもっぱら政治家の登場が続いています。
今どきの政治家に比べれば格段に尊敬できる人々が多いとはいえ、やはり何やら拘りなしには聞けない部分もあり、前解説者、大村彦次郎さんのあの独特の語り口が、早くも懐かしくさえ覚えます。
現役時代は辣腕の編集者だったに違いないのですが、ゆっくりとした原稿読み上げ口調は、朴訥な人柄を感じさせるものでした。
語り口ばかりでなく、そのアクセントも独特で、「太宰」を「打開」などのように平板アクセントで発音するのは業界訛りだとしても、「死」が「詩」に聞こえるのは不思議に思われ、どこのご出身かと調べたことがあります。
その結果、日本橋育ちの早大出とわかり、ますます謎が深まりました。
アクセントの謎といえば、最近この番組で近衛秀麿の演説を聞いたのですが、いわゆる標準語でした。
当然といえば当然かもしれません。しかし皇族や公家さんなどは、京都時代、やはり京都訛りで話されていたと思います。一体いつから、どのような経緯で、標準語で話すようになったのか。
そのあたりのことを研究した本があれば、ちょっと読んでみたい気がいたします。
konoinfo at 19:30│Comments(0)│TrackBack(0)│
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