2017年06月10日

レトロの賞味期限

昨日の明治古典会で、あるいは一番の高額となったかもしれなかったのは、戦前版「講談社の絵本」でした。確認しなかったのですが、100冊以上あったと思います。

ご高齢のため、いつもなら早めにお帰りになる明古の大先輩会員が、昨日に限って最後まで残っておられたのは、この本に入札されていたからでした。

しかし結果は止め高。誰の入札価格も、出品者の止め札(希望価格)に届かなかったわけです。

かつてなら、問題なく売れていた止め値かも知れません。冊数や状態は異なりますが、はるかに高値で落札された場面を、店主も記憶しております。

この本が高値を呼んだのは、懐かしさで求めるコレクターたちと、資料的な価値から収集に乗り出す機関の、両面があってのことでした。

norakuroそのどちらもが一段落した現在、相場が下がるのもやむを得ないというべきでしょう。

先日、小店に「のらくろ」を数冊、お持ち込みのお客様がおられました。といっても戦後の復刻版です。

この復刻版が出たのは昭和44年。その後、増刷を重ね、手元の本の奥付を見ると一番新しいものは1990年の第25刷。子供時代を懐かしんで求める層が、その頃までは重版できるほどおられたことになります。

さて今となってこの本を、どなたが、どんなお気持ちからお求めになるでしょうか。

konoinfo at 18:30│Comments(0)TrackBack(0)

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