2017年06月12日

古本屋なら

KIMG0013昨日店を閉めようとするころ、30代と思われる男性が一人で入って来られ「ここは古本屋さんですよね?」。

「そうです」とお答えすると「東京の地図で小型のやつはありませんか?」「いや、置いてません」。

「探したらどこかにあるんじゃないですか?」「ないと思います」「古本屋じゃないんですか?」

あらためて言うまでもなく、必要とされていたのは現在の実用的なもの。この方のおっしゃる「古本屋」とは、どんなお店のことなのか、お帰りになったあと、しばし考えてしまいました。

30年ほど前、つまり小店が開業したころなら、新しい道路地図帳などは町の古本屋にとって「置けば売れる商品」の一つで、特価本として平積販売している店もありました。まさか、その時代のことをご存じとは思われません。

市街地図帳の場合でも、新しいものなら売れるかもしれませんから、今でも手に入れば目につくところに並べるお店もあるでしょう。

しかしスマホの普及で需要が減り、それに伴って出版される数も減り、その結果、古書店に巡ってくる数自体が大きく減っているはずです。

確かにお客様からお引き取りする中に、地図帳が混じっていることはありますが、それが店頭に出せるような、役に立つ地図であること稀です。

あの男性の、古本屋ならあるだろうという確信は、どこで得られたものだったのでしょう。

konoinfo at 19:44│Comments(0)TrackBack(0)

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