2017年06月15日

遠来のお客様

「こんにちは」と言って店に入ってこられる方は、決して少なくありません。

RIMG1988しかしそのご婦人は、そうおっしゃったまま入口に立ち止まって、しばらく店主を見つめておられます。何か言いたげで、ただどう切り出したものかと逡巡されているご様子。

やがて思い切ったように「シアトルから来ました!」。

なるほどためらいも当然です。お互いのブログを通じて、幾度かエールを交換したこともあるのですが、もちろんこれが初対面。「シアトルの古本屋」さんでした。

横浜の知人宅に滞在されており、今日は民芸館をお目当てに来られたのだとか。たとえその足ででも、よくぞお寄りくださいました。

折よく家人が居合わせましたので、奥に入っていただき、家人相手にお話をしていっていただきました。

実際のところ、家人の方が良いブログ読者で、最近の動静などについても情報を得ております。なにより女性同士。より気楽に話せると思って、お相手を任せたのでした。

案の定、話が弾んだようで、時折笑い声が帳場まで聞こえてきました。

「駅から近いですね」と驚かれていましたが、本当は静かなことにも驚かれたのではなかったでしょうか。何しろシアトルさんが来られてから、お帰りになるまでの数十分、ほかに誰一人ご来店がありませんでしたし。

お帰り際「いつまで続けられることか」と家人が申しますと「やれる限り頑張ってください」と、励ましの言葉をいただいたのでした。

konoinfo at 19:30│Comments(0)TrackBack(0)

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