2017年06月16日

ふづきさん

同業を悼む話が続きます。お赦しください。

今日、古書会館6階の事務フロアにある掲示板に、2枚の訃報が貼り出されているのが眼に入りました。

一枚は一昨日お伝えしたカンパネラ書房・須賀さん。もう一枚が「ふづき書店 鈴木啓之様 享年74」。ちょっと息が止まるような驚きでした。6月3日に逝去されたとか。

奥沢でキリスト教関係の本を扱うお店を開いてこられ、ご本人は無教会のキリスト者。

夏になるとタオルを首に巻いて麦わら帽をかぶり、足元は鼻緒式のサンダル。冬場ならこれに黒足袋、頭のほうは毛糸で編んだ帽子。そんな出で立ちが目に浮かびます。

ほぼ南部会館だけしか利用されない方でしたので、月に一度の入札市でお目にかからなければ、二月三月お会いしないこともザラ。永別はまったく予期していませんでした。

25年前のある夕方、別の本屋さんと二人して突然ご来店になり、閉店を待って近くの居酒屋へ拉致。店主に組合理事を引き受けるよう説得されたのが、昨日のことのように思い出されます。

その数年後には、南部支部の役員を2年間、共に努めさせていただくことにもなりました。現在の南部地区会館が建設された頃のことです。

KIMG0044それ以後、もっぱら本部会館を利用する店主と、南部中心のふづきさんとの、接触の機会は減りましたが、たまに会えば、ご贔屓のタイガースをネタに冗談を交わしたものです。

近年、体調を崩されておられたようでした。それにしても淋しいことです。

konoinfo at 22:49│Comments(0)TrackBack(0)

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