2017年07月15日

油断大敵

小店で扱う本は、必要で買われるものが中心です。いわゆる学術書、研究書、専門書。これらの言葉の意味の違いは措くとして、要するに愛蔵を目的としてお買い上げいただく方は、少数派です。

ですから、きれいに越したことはないにしても、傷んでいたり、汚れていたりするのでなければ、むしろ価格の手ごろさを求められる方の方が多いようです。

そんなわけでネット販売書籍の状態表記も、あまり煩瑣にならないよう、必要最小限にとどめてきました。

ご注文を受けた時には、もう少しだけ詳しくお知らせするようにはしておりますが、いずれにせよそれで苦情が届くことは滅多にありませんでした。

73720ところが最近、ロマンス語研究のイタリア語版(原著はドイツ語)という、需要のごく限られる学術書のご注文があり、喜んでお送りしたところ、数日してメールをいただきました。

それによると、後見返しの隅に旧蔵者の記名などがあり、そのことの注記は無かった。これは「記載のない瑕疵」ではないか、というご指摘です。

実はこの本は2巻本で、お客様はそのうちの1冊をお持ちでしたが、セット販売なので甘んじて購入されたそうです。そこで、この「瑕疵」対応として、1冊だけ売ってもらいたいとのこと。何の対応もできなければ「残念ながら返品する」とおっしゃいます。

記載しなかったのは確かに小店の落ち度ですが、それによって商品価値が下がるような「瑕疵」だとまでは、思ってもおりませんでした。そこで「残念ながら返品」していただきました。

これからは油断せず、注記するようにいたします。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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