2017年07月17日

頭をひねる

連日の暑さにもかかわらず、いや、暑さゆえでしょうか、部屋を片付けたくなられた方が多かったようで、この三連休、本のお持ち込みがいつも以上にありました。

中には、お引き取りするだけというケースも1、2件ありましたが、売れ足の早そうな、嬉しい仕入れもいくつかありました。

それらは幾らで店に出せば売れるだろうという見当のつけやすい、ある意味で分かりきった本です。しかしそのような本だけが嬉しいわけではありません。値段をつけるまでに頭をひねるのも、古本屋の楽しみの一つです。

昔と違って今では、良くも悪しくもネットに頼る部分が多くなり、その結果、期待よりはるかに安くつけざるを得なくなる場合がほとんどですが。

イメージ (7)たとえばこのエリオットの詩集。裏側に小店のラベルが貼られておりました。それもそのはず、お持込いただいたのは、小店ご常連のお一人です。全部で20冊ばかりお持ちいただいたうち、半分ほどは小店からお買い上げの本でした。

この本はアメリカで1943年、これと同じ装丁で出版されたのが初版です。その初刷りは4500部と言われていますが、印刷の不調で大部分が破棄され、世に出たのは788部だけだったそうです。

それだけ出ていれば十分だとも思えるのですが、詩人の人気によるのでしょうか、極めて高価です。第2刷も状態次第でそれなりの価格。ちなみにこの本はprinters codeと呼ばれる文字列が印刷された後刷りで、A Wartime Bookのマークと文章も刷られています。

何年前かは忘れましたが、前回この本に付けた価格は500円。さて今回は、どういたしましょうか。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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