2017年07月25日

蔵の本 警告篇

「鎌倉の蔵書話」に乗ってはいけません。

もう少しはっきりと書いておくべきでした。ただ言い訳をすれば、店主自身、日曜日の約束の時間まで、万に一つの可能性は捨てきれなかったのです。

今日、同業のツイッターに「鎌倉まで行ってみたが目指す家は見つからなかった」というようなつぶやきを見つけました。電話もメールも通じなかったとか。おそらく、いや間違いなく小店に来たのと同じ人物でしょう。

出かけて行って空振りだったというだけなら、まだ笑い話で済みます。問題は「志功の手紙」のたぐいを買わされていないかです。紛れもなく贋物ですから。

騙されるのは目が利くかどうかの問題ではありません。オレオレ詐欺でも同じことで、どんな目利きでも、何かのきっかけでふと信じてしまうことがあるのです。

RIMG2035店主が被害を免れたのは、過去に贋物被害に遭った同業たちのおかげです。彼らから、いろいろと話を聞かせてもらっています。どんな手口で、どんなものを持ち込むか、などについて。

皆、店主などより自筆物に詳しい人たちです。それでも騙されました。隠しておきたいような自身の恥を、あえて語ることで、仲間に警戒の心を植え付けてくれたのです。

そこで店主からもひとこと。

まるでその値打ちを知らないような顔で、古本屋が喜びそうな旨い話を持って来たら、まず眉に唾をつけること。一旦冷静になれば、話の不自然な点や、つじつまの合わないところが見えてくるはずです。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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