2017年08月12日
「資産」か「お荷物」か
お昼過ぎまで、人っ子一人、店に入って来られませんでした。店の前に立ち止まる人かげさえ見えません。このまま今日が過ぎるかもしれないと、半ば覚悟いたしました。
今朝の新聞には、不動産が「負動産」化しているという記事。
バブル期に1300万円で購入した別荘地を手放そうとしたら、評価額が10万円。しかも売却費用が21万円かかったので、差し引き11万円の支払いになったとか。
マンションの場合はもっと悲惨で、管理費、修繕積立金などの何年分かを処分費用として要求されると言います。
かつて土地は、持っているだけで値上がりする大切な「資産」だったが、いまや持っているだけで税金や管理費がのしかかる「お荷物」だと感じる人が増えている――とも書かれていました。
古本屋としては複雑な思いです。いくら相場が下がったとはいえ「マイナス価格」で買い取る(つまりお金をいただいて引き取る)勇気のある本屋は稀でしょう。
その一方で、かつては持っているだけで値上がりする大切な「資産」だったものが、いまや持っているだけで家賃や倉庫代がのしかかる「お荷物」と化している点には変わりがありません。
ただそれでも何万冊と抱える中には、昔より価値の上がったものも稀にあるわけで、それがまた困ったこと。なまじそんなために「お荷物」と見切ることもできないのです。
さて覚悟の店番は、ちょっとしたまとめ買いのお二方で、いささか報われることになりました。
今朝の新聞には、不動産が「負動産」化しているという記事。
バブル期に1300万円で購入した別荘地を手放そうとしたら、評価額が10万円。しかも売却費用が21万円かかったので、差し引き11万円の支払いになったとか。
マンションの場合はもっと悲惨で、管理費、修繕積立金などの何年分かを処分費用として要求されると言います。
かつて土地は、持っているだけで値上がりする大切な「資産」だったが、いまや持っているだけで税金や管理費がのしかかる「お荷物」だと感じる人が増えている――とも書かれていました。
古本屋としては複雑な思いです。いくら相場が下がったとはいえ「マイナス価格」で買い取る(つまりお金をいただいて引き取る)勇気のある本屋は稀でしょう。
その一方で、かつては持っているだけで値上がりする大切な「資産」だったものが、いまや持っているだけで家賃や倉庫代がのしかかる「お荷物」と化している点には変わりがありません。
ただそれでも何万冊と抱える中には、昔より価値の上がったものも稀にあるわけで、それがまた困ったこと。なまじそんなために「お荷物」と見切ることもできないのです。
さて覚悟の店番は、ちょっとしたまとめ買いのお二方で、いささか報われることになりました。
konoinfo at 18:30│Comments(0)│
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