2017年08月27日

金沢憧憬

金沢というのは、どこか憧れを誘う町です。生まれてこの方、一度しか訪れたことはありませんし、40年以上前になる当時の記憶も、ほとんど残っていません。

その町に住み着いた学生時代の友人がいて、開業したころに店を訪ねてくれたこともありますが、ずいぶん前から音信不通になっています。

ですから何も詳しい事情を知っているわけではないのですが、町の規模とか、文化の豊かさを感じさせるところなどが、暮らしてみたい気にさせるのでしょう。

maho (1)そんな町に、実によく似合う本屋さんが去年誕生しました。そのご店主が、今日、小店を尋ねてくださって、素敵な本を一冊、お贈りくださいました。

その店名と同じ高橋真帆さんは、金沢に戻って本屋を始められる前、2年ほど田村書店さんに勤めておられ、その間に洋書会などで、店主とも顔なじみとなったのです。

ドイツ文学の研究者を目指し、学位まで取得されたのですが、ふとした契機で田村さんに勤め、間もなく「本屋になりたいかもしれない」と思うようになったのだとか。

その思いを実現させるのにあたり、どこで開業するか迷われたと聞いています。

maho (2)しかし、いただいた縦13.5cmの小型本(本文136頁図版40葉、無綴、くるみ装)を読んでみると、その選択に間違いはなかったことが伝わってきました。

何より、こうした本を出そうと言ってくれる仲間がいる。それが素晴らしいことに思えます。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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