2017年08月30日

紋章学専門店

午後、古書組合のルート便(コショタン)で昨日の洋書会落札品が届きました。

RIMG2225早速、紐を解いて、本をあらために掛かりました。まず調べたかったのは、旧蔵者の手掛かりです。古書の世界では、どんな人の手を経てきたかという履歴が、商品価値を左右することがあるのです。

必ずしも下世話な話ではありません。例えば一般には本の価値を損ねる書き込みなどが、その書き手次第で、資料的に重要な意味を持つこともあるからです。

まあそんな建前よりも、今回の場合は、これほどのコレクションを持っていたのが、果たしてどんな方だったのかという興味の方が大きかったのは正直なところです。

まだ2割ほどにしか目を通しておりませんが、旧蔵者の名を示すと思われるinvoiceが見つかりました。しかしそのお名前は、少なくとも店主には初めて目にするものでした。

旧蔵者に関する穿鑿はひとまずおいて、本を調べていくうち、見返し隅に貼られている、ある書店ラベルに注意が向かいました。気が付くとかなりの割合の本に、このラベルが貼られています。

Heraldry Todayという、いかにも専門店らしいその名を早速Googleで検索してみると、どうやら2012年に店をたたんでいることが分かりました。その年の5月頃に店仕舞いの噂が流れ、12月には閉店セールを行ったらしい。

店主はSarah Pinchesというご婦人。引退を決め、後を引き継いでくれる人を探してもみたようですが、結局、見つからず、在庫処分となった模様です。

イギリスでも、この分野の専門店は難しいということなのでしょうか。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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