2017年11月01日

玩志喪物

watanabe引き続き、宅買いしてきた本の話題です。

この本は献呈署名入りではありません。識語署名入り。その識語が「玩志喪物」。

いかにも渡辺一夫さんらしい一ひねり。見開きをスキャンしてお目に掛けたいところですが、見返しが開きにくいのでやめました。

なぜ開きにくいかというと、例によってカバーがしっかりフィルムコーティングされ、折り返しの部分がテープ止めされているからです。

watanabe2そのかわり、本に挟まれていた渡辺さんの自筆ハガキをお目に掛けます。お読みになれるでしょうか。かなり癖のある筆跡です。

内容は、次にお目に掛ける写真、これに対するお礼状と思われます。なぜその写真が本と一緒にあるのか。それはこの写真を撮った人物こそが、この本の持ち主だからです。

watanabe3つまり焼き増ししたものを、渡辺さんに贈られたのでしょう。旧蔵者、写真の腕も玄人はだしで、交流のあった人物をカメラに収めています。

実はその中に、三島由紀夫を撮った写真も何枚かありました。それはさすがに買い取るのはためらわれたので、お預かりして明古に出品したところ、予想より遥かに良い値になりました。

下手な値で買い取っていたら、かえって気まずい思いをしたところです。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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