2017年12月04日

お顔馴染み

店内をゆっくりご覧になり、何冊かの本をもって帳場に来られた中年男性。

合計金額が4千円余りになりましたが、良くお見かけするお顔のようにも見えましたから、念のため「まだカレンダーはお渡ししてませんでしたか」とお尋ねいたしました。

するとそのお答えは「今年になって初めての来店です」。

「私は新潟の寺のものですが、年に一度こちらに来る用があって、三年ばかり前でしたか、この店を知って以来、ここを訪ねるのが毎年の楽しみになっているのです」。

RIMG2447というわけで、謹んでカレンダーを差し上げました。そういえば、以前にそんなお話を伺った記憶もありますが、それでお顔に覚えがあったわけではありません。雰囲気に、何となく親し気なものを感じたからでしょう。

お顔馴染みといえば、よくご来店いただき、言葉も交わすようなお客様と外で出会っても、こちらが誰であるか認識されていないことが案外多いものです。

もちろんお名前まで存じ上げているようなお客様には、店主からご挨拶いたしますが、お顔だけ存じ上げているという場合には、こちらに気が付かれていない限り、あえて会釈もせず通り過ぎることにしております。

下手に会釈だけすると、先様が、はて今のは誰だったかと、悩まれるかもしれません。

店主にしても、ちょくちょく利用するお店のご店主や店員さんと、外で出会ってそれと分かるかと言われると、余り自信はありませんから。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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