2017年12月05日

印有り哲学書

12月、洋書会の当番が巡ってきました。その第1週目の今日は、出がけに荷造作業が手間取って少しばかり遅刻。

RIMG2456井の頭線も遅延していたらしく、午前9時半過ぎだというのにラッシュピークの混み方で、ドアに押し付けられながらの出勤となりました。

会館に着いたときは、出品物を台に並べて、コーヒーブレイクに入ったところ。一休みしてから作業に。

事前に出品情報として伝えられていた「哲学書カーゴ2台」のほかには、特に目立つ出品はありません。当番全員で、その口に取り掛かりました。

フッサール、ウィトゲンシュタイン、パース、ホワイトヘッド、フレーゲなどといった名が目立つ現代哲学の口です。比較的新しい本が多く、本来なら良い値が期待できる学術書ばかり。

しかし難点がありました。多くの本、とりわけめぼしい本には殆どに、学校印が押されているのです。

近頃は旧蔵本の販売自体にクレームが付くケースはほとんどありませんが、格安にしても、売りにくいことに変わりはありません。

特に、タイトル頁に大きな朱印が押されているような場合は、売る側にも、かなりためらいが生じます。

さらに今回、改めて分かったのは、背にラベルが貼られていなくとも、天に蔵印が押されている場合は、ディスプレイ用としても敬遠されるということ。

それでも、生かせる本は何とか生かそうという仕分けの努力と、それに応える業者の入札もあって、思ったよりは健闘した出来高になったと思います。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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