2018年01月12日

明治期刊行物

明治古典会、新年第2週は、幸いなことに2フロアーを利用しての開催となりました。
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しかしまだ、本来の出品量とは言えません。ただそのおかげで、ゆったりとした陳列、見やすい市になったと思います。

洋書がいつになく多数出ておりましたが、挿絵本が中心。洋書店というより、美術店、版画店、もしくはそうしたものを良く扱う書店に向いた商品です。

それと忘れてならないのはヤフオクなどの、ネットオークション出品店。ビジュアルに訴える本は、確かにネット向きかもしれません。

いずれにせよ小店はパス。もっぱら学術書、外国文学書といった、あまり明古らしいとは言えない商品に何点か入札。少しばかり落札できました。

ところで今日は、明治150年の七夕大入札会に向けて、市場で過去の入札会目録を眺め返してみました。

古書会館8階にある資料コーナーには、50年余にわたる大入札会の目録が、ほとんど揃って並べられています。

手に取ってパラパラとめくってみただけで、書物をめぐる大きな時代の流れが浮かんでくるようでした。

とりわけ気づかされたのは、明治100年からしばらくの「明治ブーム」に湧いた時期、目録の中心にあったのは、いわゆる明治文献と呼ばれる雑誌、刊行物だったということでした。文学書はその一ジャンルに過ぎません。

それが時代とともに、明治モノのなかでの、文学書の比重が増していきます。そしてその文学書も、近年は特定の著者、作品に限られてきたように見受けられます。

そのわけを考えてみました。

konoinfo at 21:23│Comments(0)

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